年齢を重ねると、これまで使っていたファンデーションが似合わなくなることがあります。
無理して使い続けると、肌のエイジングサインをかえって目立たせることに。
そこで今回は、年齢肌による肌悩みをカバーして、若々しい肌に導いてくれるファンデーションの選び方を紹介します。
年齢肌を表すエイジングサインとは?
個人差はありますが、女性は40歳を超えるとこれまでの肌とは明確な違いを感じるようです。
その中でも特に気になる方が多いエイジングサインが、シミ・乾燥・毛穴の年齢肌の三大トラブルです。
肌質には女性ホルモンが大きな影響を与えていますが、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量は25歳がピークで、その後徐々に減少し、40代になると20代の半分程度になると言われています。
その結果、シミ、シワ、毛穴トラブル、くすみ、たるみなどのエイジングサインが現れます。
ファンデーションの種類と特徴
ひと口にファンデーションといっても、パウダーからクリームまで種類が豊富。それぞれの特徴や、向いている肌質などをチェックしておきましょう。
パウダーファンデーション
パウダーファンデーションはその名の通り、粉をプレスして押し固めたファンデーションです。
コンパクトに入っているので持ち運びにも便利で、化粧直しにも役立ちます。
テクニック不要、軽い使用感でサラッとした仕上がりになります。
リキッドやクリームタイプに比べると薄付きなので、厚塗りになる心配がありません。
厚塗りは年齢を感じさせる原因になるので、そういった意味でも若々しい肌に見せることができるファンデーションです。
近年は高保湿タイプも販売されていますが、どちらかと言うと乾燥しやすいので、脂性肌の方や化粧崩れが気になる方におすすめです。
リキッドファンデーション
パウダーファンデーションよりも、油分と水分が多いファンデーションです。
肌に乗せると伸びが良く、適度なカバー力と保湿効果を発揮します。
肌の上に1枚うるおいのヴェールを張る役割もあるので、乾燥が気になるエイジング肌に最適です。
また、パウダーファンデションではカバー力が物足りなく感じる方や、シミなどの隠したい色ムラがあるけれど、厚塗りしなくたいという方におすすめです。
仕上がりのベタつきが気になる方は、フェイスパウダーを重ねるとベタつきと化粧崩れを防ぐことができます。
クリームファンデーション
クリームファンデーションは、リキッドファンデーションよりも更に油分が多く、しっかりとしたテクスチャです。
そのため、シミや色ムラを隠すカバー力や、保湿効果が高くなります。披露宴への出席などの、「きちんとメイク」にしたいときにもおすすめです。
ただし、使用量が多くなると厚塗り見える可能性があります。
シミや毛穴を隠そうとしてたくさん塗ったり、使用量が多くヨレてシワにたまったりすると、年齢を感じさせるので注意しましょう。
エイジングサインが気になる場所への、部分使いもおすめです。
クッションファンデーション
リキッドファンデーションを使いたいけれど、化粧直しが不便だという方におすすめなのが、リキッドとパウダーの良さを併せ持つクッションファンデーションです。
リキッドファンデーションを染みこませたスポンジがコンパクトに内臓されているので、外出先でも手軽に使用することができます。
また、下地不要タイプやUVカット効果があるなど、クッションファンデーション1つでベースメイクが完了する製品も多いので、「適度なカバー力があるファンデーションを手軽に使いたい」という方におすすめです。
BBクリームやミネラルファンデーションもある
ファンデーションを塗った後の圧迫感が苦手な方や、肌が敏感でファンデーションを使用したくない方におすすめなのが、BBクリームやミネラルファンデーションです。
BBクリームはドイツ生まれのベースメイクで、デリケートな肌を保護するためにつくられました。
BBの文字は「Blemish Balm」からとられ、「傷を治す軟膏」という意味を持つそうです。
ひとつで化粧下地・UVカット・ファンデーションの役割を果たし、肌に対して低刺激な製品もたくさん販売されています。
ミネラルファンデーションは、ミネラル(鉱物)でつくられたファンデーションです。
プレスされていないパウダー状の製品が多く、ブラシでくるくると円を描くようにして肌に乗せます。
肌に刺激を与える成分を使用せず、石鹸で落とせるものが多いので、肌に合うクレンジングが見つからない方にもおすすめです。
年齢肌の悩み別ファンデーションの選び方
ファンデーションを選ぶときには、肌質に合っていることと、肌悩みに合った製品を選ぶことが大切です。
こちらでは、年齢肌の悩みに合うファンデーションの選び方を見ていきましょう。
シミが気になるならカバー力重視
シミが気になる年齢肌には、カバー力重視のクリームファンデーションがおすすめです。
肌にしっかりと密着して、気になる色ムラを隠してくれます。
ただし、肌全体に使用すると厚塗りになり、老けて見える可能性があります。
シミが気になる部分だけに部分使いしたり、全体的に薄く伸ばすなど、使い過ぎには注意しましょう。
また、シミの数が少ない場合は、コンシーラーで隠す方法もおすすめです。
シワが気になる肌にはツヤ感重視
目尻のちりめんジワやほうれい線など、シワが気になる肌はツヤ感を重視して選びましょう。
ツヤ感のある肌は、光を反射してシワの存在を目立たなくしてくれます。
伸びが良く、クリームファンデーションより薄付きになる、リキッドファンデーションがおすすめです。
使用量が多いと、シワの溝にファンデーションが溜まり、かえってシワを目立たせる原因になるので注意しましょう。
たるみ毛穴にはパウダリーな仕上がりを
パウダーやミネラルなどの軽い仕上がりのファンデーションを選び、ブラシでサッとなでるように乗せることで、たるみ毛穴をナチュラルにカバーすることができます。
年齢と共に顔の筋肉が衰え、頬の位置が下がります。その結果、斜め下にひっぱられた毛穴がしずく型に開き、たるみ毛穴になってしまいます。
毛穴を隠すために、リキッドやクリームタイプを厚塗りすると、毛穴にファンデーションが入り込み、かえって目立たせることになるので注意しましょう。
エイジング肌には保湿が重要
年齢を重ねたエイジング肌には、保湿ケアが重要です。
年齢肌の三大トラブルであるシミ・シワ・毛穴も、乾燥肌が招くターンオーバーの乱れが原因であることも多いです。
また、大人の脂性肌は、肌の乾燥を補うために皮脂分泌が活発になっていることも考えられます。
どのタイプのファンデーションにも、保湿成分が配合された高保湿タイプがあります。
年齢肌のトラブルを解消するためにも、保湿成分が配合されたファンデーションがおすすめです。
色選びも重要なポイント
自分に合ったファンデーションを選ぶためには、色選びも重要なポイントです。
年齢とともに顔だけではなく、首の色もくすんできます。今までと同じ色を選んでいると、顔だけ白浮きしている可能性もあります。
顔が白浮きすると厚塗りに見えるので、老けた印象を与えてしまいます。
ファンデーションは明るすぎる色を選ばず、首の色となじむような色を選ぶことが大切です。
定期的にファンデーションを見直そう
20代や30代の頃に選んだファンデーションをそのまま使い続けるのではなく、年齢と共に変化する肌質や肌悩みに合わせたファンデーションを見極めることが大切です。
定期的にファンデーションを見直して、今の自分をきれいに見せてくれる製品を選びましょう。
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