アスハダ美容部員のちひろです。
よく「寝ると肌が綺麗になる」と聞きますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
実は最近の研究で、お肌に大切なのは「睡眠」ではなく「睡眠の質」であり、「寝るからお肌が綺麗になる」というのは本質的ではないことが明らかになったのです。
つまり、どれだけ深い睡眠を取れるかどうか?がお肌にとって大事なポイント。
そこで今回は、睡眠とお肌の関係についてご紹介していきます!
『寝ると肌が綺麗になる』ではなく『深い睡眠で綺麗になる』
「寝ると肌が綺麗になる」という表現は間違いではありませんが、正確に言うと『深い睡眠』がお肌に良いんです。
つまり、ただ寝るだけではお肌にとって、あまり意味をなさない可能性もあり得るってことなんですが、今からその解説をしていきますね。
睡眠と成長ホルモンの関係
睡眠中には「成長ホルモン」が分泌されています。成長ホルモンは日中受けた紫外線のダメージを修復したり、血流と一緒に栄養素を運ぶことでターンオーバーを促進してくれる、美肌にとって欠かすことのできない大切な存在です。
肌の調子の良し悪しは成長ホルモンによって決まるといっても過言ではないくらい、大事なホルモンと言えます。
しかし、成長ホルモンが活発に分泌される時間は『入眠後3時間まで』。3時間を過ぎると成長ホルモンの分泌は落ち着いてしまうんです。
睡眠は「浅い睡眠(レム睡眠)」と「深い睡眠(ノンレム睡眠)」のサイクルを交互に繰り返しており、1サイクルは90分と言われています。
そして成長ホルモンは睡眠が深ければ深いほど分泌されるのです。
特に睡眠が深くなるのが第2サイクルまでなので、「入眠後3時間でいかに深い眠りにつくことができるのか?」が非常に大事になってくるということですね。
昔は22時〜2時が『お肌のゴールデンタイム』と呼ばれていましたが、は間違いだったことになります。
この話を聞いた時に「夜10時前に寝よう!」と、息巻いた記憶がありますが3日と持ちませんでした。笑
早寝が苦手な人にとっては、朗報ではないでしょうか?
正しい認識は『お肌のゴールデンタイムは睡眠後3時間』と覚えておいてください!
睡眠が浅いと肌にどんな影響を与えるのか?
睡眠が浅く、うまく深い睡眠(ノンレム睡眠)に入ることができないと成長ホルモンの分泌が衰えてしまいます。
すると、肌に栄養が運ばれなくなることで血行が悪くなりくすんでどんよりした表情になり、紫外線のダメージが残ることでシミの原因となってしまうんです。
また、抗ストレスホルモンである『コルチゾール』にも影響が出てきます。
コルチゾールは皮膚のバリア機能に働きかけて肌の炎症を抑えてくれる、とっても素敵なホルモンで、コルチゾールがうまく分泌できないとアトピー性皮膚炎や湿疹、ニキビができやすくなってしまうんです。
明け方に分泌量が増えるコルチゾールですが、睡眠不足や深い眠りについていないことが原因で分泌量のバランスが崩れます。
するとバリア機能が低下し、乾燥や肌の刺激を増幅してしまうことで肌荒れの増加に繋がるんです。
実際に、ニキビやアトピーがひどくなった人は「夜更かし」や「寝つきが悪い」と答える人が多く、密接な関係にあることは間違いありません。
肌荒れを事前に防ぐためにも「深い睡眠」は大事なテーマなんですね。
ノンレム睡眠(深い眠り)につくためにすべき5つのこと
それでは、深い眠りにつくためにすべきことは、以下の5つです。
パジャマで寝る
寝巻きはパジャマにすると寝つきがよくなります。実はスウェットやジャージや下着姿だけの格好より、パジャマで寝たほうが寝つきが良くなる研究結果が発表されています。
パジャマは汗の吸収や肌触りの良いガーゼや棉など、就寝用に特化して開発しており良い就寝には欠かせないのです。
なので、もし寝巻きにこだわりがないのであれば、まずはパジャマを用意してみてはどうでしょう。
枕を合わせる
枕も大事です。人それぞれ個人差はありますが、『仰向けで寝たときに、頭と首を起立時と同じカーブで支えてくれるもの』が良いとされています。
また、寝るときに頭だけではなく首にも枕が当たるように調整しましょう。
ここを変えるだけで睡眠の質は劇的に上昇するはず。
腸内環境を整える
食事にも気を使い、腸内環境を整えましょう。腸内環境が整っていると、質の良い睡眠を取れることが研究で明らかになっています。
まず、牛肉や豚肉などの赤身肉、加工されたお肉ばかり食べることは控え、海藻やきのこといった食物繊維が含まれる食材を摂取するように心がけましょう。
また、就寝前にはヨーグルトがおすすめで、必要以上に食事にエネルギーを使うことは控えるように。
入浴時間を調整
入浴は就寝する90分前を目安にしましょう。眠りにつきやすくなるには、『皮膚温度』と『深部体温』の差が縮めることが条件と言われています。
日中活動しているときは深部体温のほうが二度高い状態ですが、就寝時にはこの差が縮まっています。これは、手足から熱を発散して深部体温を下げているからで、入眠のスイッチを切り替えるのに一番うってつけ。
そして、この差を埋めるのに一番有効的な方法が入浴なんです。入浴で深部体温が上昇すると、内部の熱を発散させようと働きます。
就寝している人の体を触ってみると、体温が暖かいと思ったことはありませんか?それは体内部の体温を外部に放出しているため、入浴でこの差を大きくするのです。
内部の体温が0.5度上昇すると90分かけて元に戻るため、入浴時間を合わせると良い、ということですね。
パソコンやスマートフォンはいじらない
就寝の1時間前にはパソコンやスマートフォンはいじらない、見ないようにしましょう。
パソコンやスマートフォンが放つ光をみると、眠りを妨げる『メラトニン』が分泌されてしまうため、体が就寝準備に入ることができなくなってしまうんです。
もし操作したい場合は、できるだけ画面を暗くして光を見ないよう調整してくださいね。
まとめ
単純に、寝るだけで肌が綺麗になる、ということではないことをお判りいただけたことと思います。
- 深い睡眠中に成長ホルモンの分泌が盛んに行われ、お肌の調子は保たれる
- 睡眠が浅いと、お肌に様々な悪影響が発生する
- 深い眠りにつくためには、寝具を揃えたり食事環境、入浴時間の調整といったように、睡眠時間と逆算して行うのが効果的である
睡眠はわたし達が毎日行うイベントで、今回の内容は今夜からでもすぐに実践できます。
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