40代のお肌はシミやシワ、たるみなどのエイジングサインが本格的に現れてきます。
日に日に増えるシミや深くなっていくシワをみて、嫌になる人も多いのではないでしょうか。
歳を重ねると、どうしてもお肌のターンオーバーが遅くなるので若い頃のようなお肌を保つのは難しいですが、それでも過去にスキンケアを行ってきた人とそうでない人とでは明確に差が出ているはずです。
「これからスキンケアを変えても遅い…?」
と、判断するのは待ってください。これからスキンケアを見直していけば、40代からでもお肌に活力を取り戻すことは可能なんですよ。
そのために40代のスキンケアで大切なことは、「エイジングケア」に特化すること。
今後も綺麗、あの頃のお肌を取り戻すために、今までとは違うアプローチでスキンケアを変えてみましょう。
40代の女性が持つ肌の悩みTOP5
40代の女性が持つお肌の悩みTOP5は以下の通りです。
1位 シミ
2位 乾燥・カサつき
3位 シワ
4位 くすみ
5位 毛穴の開き
40代の肌悩みの特徴は30代と似ていますが、シミが1位にランクインしています。
日焼け止めやマスクなど紫外線のダメージから顔を防いできた人やシミ予防ケアを徹底してきた人と、そうでない人とで顕著に差が現れるため、シミに悩む人が増えてきます。
また、歳を重ねると肌のターンオーバー周期も増え、肌のキメが失われることと血行不良のダブルパンチでくすみやシワも顕著に。
こういった肌の悩みから読み取れることは、40代はエイジングサインが本格的に表面化してくるということです。
ただし、エイジングサインが表に出てきてしまったからといっても遅すぎることはありません。
スキンケアの基本である『保湿』を意識しつつ、本格的なエイジングケアを導入していきましょう。
40代女性の肌悩み別、対策方法
シミ
シミができる原因は、紫外線がメラニン色素を発生させることによる、メラニンの滞留です。
メラニンはターンオーバーで1ヶ月程度で垢となって外に排出されますが、加齢とともにターンオーバーにかかる日数は長期化していき、40代では3ヶ月かかると言われています。
すると、外に排出されるべきメラニンが滞留してしまい、黒く色素沈着してしまうのです。これがシミの正体です。
つまり、シミ悩みを解決するためには「紫外線対策(予防)」と「ターンオーバーの正常化(改善)」の2つを意識することが大事。
若い頃、日焼けを繰り返し紫外線ケアを怠った人は、この時期に溜まったダメージが一気に表面化してきます。
それは今後も同じことが言え、蓄積した分とターンオーバーの速度も遅くなっているので、20代、30代と違いすぐシミになってしまいます。
そのため、どちらか1つだけではなく、紫外線対策とターンオーバーの促進を助ける美容液を取り入れると良いでしょう。
紫外線対策には、ありきたりですが日焼け止めを活用します。
面倒で日焼け止めを使わない人もいますが、スーパーに買い物に行くだけでも日焼けのダメージはお肌に残るので、日焼け止めで防ぎましょう。
また、最近では日焼け止め成分を配合したコスメも登場しているため、試してみるのも良いですね。
ターンオーバーを正常化させるためには、規則正しい生活を送ることを心がけましょう。
ストレスによるどか食いや睡眠不足など、自律神経やホルモンが崩れるとターンオーバーも乱れてしまうので、まずは日々の生活習慣を見直してください。
乾燥・カサつき
気温や湿度の低下や紫外線のダメージなどで肌が乾燥することで、カサつきや粉がふいてしまいます。
乾燥した肌は折り目がつきやすく小じわとなり、さらにお手入れをせず放置するとシワとなるのです。
乾燥やカサつきを改善するためには、スキンケアで保湿をしてあげることが大切。
- 化粧水
- 乳液
- クリーム
この順番を守り、肌に水分を与え保湿しましょう。特に乾燥がひどい場合、クリームを重ね付けするとさらに効果的です。
ただし、混合肌の場合Tゾーンなど皮脂がたくさん分泌されている部分に乳液やクリームをつけるのは、油分過多になるので控えてくださいね。
シワ
この歳になると皮膚にはシワも深く刻まれていきます。シワが作られる原因は、肌の弾力支えるコラーゲンと伸縮性を作り出すエラスチンが減少することで、肌に弾力がなくなることです。
これらは加齢とともに減少していくことがわかっているため、エイジングケアを導入して活性化させることが重要となります。
また、紫外線もシワの大敵です。紫外線を浴びると活性酸素が必要以上に分泌されてしまい、有害物質を退治してくれるはずの活性酸素がコラーゲンやエラスチンにダメージを与えてしまうのです。
なので、シミ同様紫外線対策もシワの予防としては大切なのです。
エイジングケアだけではなく、食事からビタミン類を摂取することで抗酸化作用が高まり、活性酸素の働きを抑えてれるので、食生活にも意識して目を向けてくださいね。
くすみ
肌が血行不良になり、ターンオーバーが乱れ角質肥厚になるとくすみが発生してしまいます。
スキンケアだけで解消することは難しいため、顔のマッサージと平行して血行を良くすることで解消することが可能です。
ただし、マッサージを行いすぎると摩擦が発生しダメージを与え本末転倒になってしまうので、やりすぎには注意してくださいね。
毛穴の開き
毛穴が開く原因は、皮脂が不足して肌が乾燥することで発生します。
肌が乾燥すると毛穴から皮脂を出そうとするため、グッと毛穴が開いてしまうのです。
つまり、毛穴が開かないようにするためにはしっかり保湿してあげることが大切。スキンケアの保湿の基本である、
- 化粧水
- 乳液
- クリーム
を守るようにしましょう。
当たり前のことを当たり前にするだけで、しっかり保湿できるはずですよ。
40代におすすめのスキンケア方法
それでは、40代の女性におすすめするスキンケア方法をご紹介していきます。40代の女性がスキンケアで大切にすべきことは以下の3つです。
- クレンジングと洗顔を見直す
- 保湿をしっかりと行う
- 本格的なエイジングケアを取り入れる
クレンジングと洗顔を見直す
まず、クレンジングと洗顔を見直してみることから始めましょう。化粧品は素肌に塗るものですが、この工程を適当にすますとメイクや皮脂汚れが顔に残ったままになります。
その状態でスキンケアをしても、本来浸透するはずの成分や保湿が十分に行き渡らないため効果は半減するのです。
汚れを落とすために力を入れすぎたり皮脂分泌量にあったクレンジングを選ぶと、逆に必要以上に皮脂の分泌につながります。
皮脂は取りすぎると過剰に分泌するため、結果的に毛穴の開きや黒ずみといった悩みに繋がるのです。
クレンジングや洗顔に意識を向けていない人は一度見直してみることをおススメします。
正しいクレンジング・洗顔方法
それでは、正しいクレンジングの方法をご紹介します。
- ぬるま湯で顔を洗う
- メイクの濃さで種類を選ぶ
- おでこ、頬、鼻頭、あごにクレンジングをつける
- ぬるま湯で20〜30回程度洗い流す
いきなりクレンジングを顔につけて落とすのではなく、まずぬるま湯で顔を洗いましょう。軽いホコリや汚れが落ち、顔にかかる負担を軽減してくれます。また、冷たい水だと毛穴が閉まり汚れを除去できなくなるため、ぬるま湯推奨です。
次に洗顔方法ですが、メイクが薄い日はクレンジングだけで良いでしょう。洗顔ではクレンジングで落としきれなかった汚れを落とす意味合いもありますが、必要以上に洗い流す行為は逆効果に繋がるので注意してくださいね。
クレンジングはおでこ、頬、鼻頭、あごに均等につけましょう。あとは、肌に摩擦を与えないように指の腹で優しく洗ってください。強くこするのは絶対NGです。
汚れが浮き上がったら、ぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。
保湿をしっかりと
保湿はスキンケアの基本であり、もっとも大切なことです。保湿を怠ると肌は水分を失い、多くの刺激を受けてしまいます。
さらに加齢とともに肌の水分保持量は減少していくので、スキンケアによる保湿は必須と言えます。
皮膚に潤いを与える正しいスキンケア
乾燥、カサつきを抑えるための正しいスキンケア方法は以下の通りです。
- 化粧水
- 乳液
- クリーム
朝も夜も、基本的にこの順番を遵守しましょう。化粧水の役割を「肌に水分を与えること」と勘違いしている人も少なくありませんが、本当の目的は「乳液やクリームの摩擦を防ぐ」ことにあります。
残念ながら化粧水だけでは肌に水分を与えることは叶いません。水分はすぐに蒸発をはじめ、1時間もすればほとんどの水分失われてしまうのです。
そのため、油分の割合が多い乳液やクリームを化粧水の後に使用し、水分を閉じ込めてあげます。その際、肌が乾燥している状態でつけると摩擦が発生し、皮膚が傷ついてしまうため、化粧水を先に使用してあげるのです。
また、乳液とクリームの両方を使用した方が良い?とよく質問を受けますが、両方とも使用した方が良いでしょう。
なぜなら、2つ使用した方が加齢とともに失われる肌の水分保持能力が上がるからです。
参考:スキンケアの正しい順番を徹底解説!朝と夜で順番は異なる!
脂性肌や混合肌の人でテカリが気になる人は乳液かクリームのどちらか1つを利用すると良いでしょう。
皮脂を多く分泌するため、自然と肌を乾燥や外部の刺激から守ってくれるため、必要以上の油分の使用は逆効果になるためです。
本格的なエイジングケアを取り入れる
40代になると、シミの元となる古い角質や余計なものを外に排出するターンオーバー機能が低下して乱れています。
それによって血行不良や角質肥厚を引き起こし、くすみの原因となるのです。
また、お肌のハリを支えシワを予防する3大美容成分と呼ばれる「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」も減少し、質が悪くなります。
つまり、これらに対して効果を期待できる成分を配合した美容液を導入すると良いでしょう。
- コラーゲン
肌の弾力を決める成分 - エラスチン
肌の伸縮性を作り出す繊維 - ヒアルロン酸
肌の保湿力を決める成分
先ほどコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンは減少していくと言いましたが、それは「線維芽細胞」の働きが弱まるためです。
体内でこれらを生成できるのは線維芽細胞だけなのですが、30歳以降急激に減少を始めてしまいます。
この細胞を活性化させることができれば、3大美容成分の動きもよくなり肌の調子がよくなるというわけなのです。
しかし、的確に細胞に働きかけることは非常に困難とされてきましたが、悩みを解決できる方法があります。それが、FGFと呼ばれる「線維芽細胞増殖因子」です。
FGFは線維芽細胞の働きを活性化してくれるため、「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」が活発になると言われています。
さらにFGFだけではなく、EGFと呼ばれる「表皮細胞増殖因子」と合わせて摂取することで、エラスチン増幅の相乗効果が見られる臨床結果も出ています。
なので、単体で摂取するよりもFGFとEGF両方を含んだ美容液を導入すると効果的ですね。
美容液を使用する場合も、肌に美容成分を取り入れたいなら化粧水でお肌を整えてからの方が、より浸透しやすくなります。
肌が乾燥していると、角質層内部の肌構造が乱れている状態のため、その状態で美容液を使用しても成分が奥深くまで浸透しないんです。
そのため、美容液だけで済ませるのは保湿、美容2つの観点から良くないと言えます。
スキンケアに頼らず、肌を保つ方法
以上が40代がスキンケアで肌を綺麗にする方法です。しかし、今度は綺麗な肌をその状態で保つことが必要になってきます。
40代はターンオーバーも遅くなり、美容に大切な女性ホルモンの数も減少していくため、スキンケア以外でもエイジングケアを意識することが大切なのです。
そのために必要なことは、以下の4つとなります。
良質な睡眠をとる
まず大事なことは、良質な睡眠をとることです。睡眠中は成長ホルモンが活性化して、皮膚だけでなく毛髪や細かな細胞まで成長に関わってきます。
以前から22時〜2時がお肌のゴールデンタイムと呼ばれていましたが、最新の研究で睡眠後3時間がお肌のゴールデンタイムと言うことがわかっています。
参考:『寝ると肌が綺麗になる』は間違い?本当に大事なのは『深い睡眠』だった
睡眠で大事なことは時間ではなく、深い睡眠を取ることが大切であるため、良い睡眠を迎えるように、寝る前の準備をしっかり行うようにしましょう。
最近では短眠(ショートスリーパー)が流行っていますが、重要なことは時間の長さではなく睡眠の質なので、短くても良質であれば問題はないでしょう。
食生活を見直す
「体は半年前に食べたもので作られる」と言われるほど、食生活もお肌を保つことに非常に大切です。
好きな材料や味付けの料理ばかり食べていると、身体に悪影響を及ぼします。
例えば、お肉や揚げ物が好きで油ものばかり食べていると身体が酸化して活性酸素が溜まり、正常な細胞を傷つけてしまいます。
コラーゲンやエラスチンなどにも影響が出て、シミやシワなどのエイジングサインの引き金となってしまうのです。
それを防ぐためにも栄養バランスを第一に考えた上で、抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールといった栄養素を取り入れましょう。
パプリカ、トマト、ほうれん草、みかんなど『濃い色の野菜やフルーツは抗酸化作用が含まれている』と思って良いですね。
運動を取り入れる
1日30〜40分程度の運動を取り入れると老化スピードが遅くなり、実年齢よりも10歳若く見えることになるとアメリカの研究で解明されています。
ジョギングやランニング、ヨガやピラティスといった運動で汗を流すだけで細胞が活性化し、老化スピードを遅くしてくれます。
ただし、老化のために無理な運動をするのはいけません。運動に慣れていない場合、まずはあなたに合った適度な運動から行ってくださいね。
少しずつ量やペースを増やして、慣れていきましょう。
入浴方法を見直す
入浴も美肌と直結する大事なイベントです。入浴すると血行が促進され、毛穴が開くので汚れを落としやすくなりますから、長い時間お湯に浸かることもあるかもしれません。
しかし、長時間入浴していると皮膚がふやけることがありませんか?これは角層が必要以上に水分を吸収している状態です。
このままお湯に浸かっていると、肌内部のNMF(天然保湿因子)と呼ばれる水分を保つ働きをする成分や皮脂が必要以上に流れ出てしまいます。
その結果、乾燥肌になりやすくなってしまうので、お湯に浸かる場合は長くても15分を目安にするのが良いでしょう。
また、入浴後は時間を開けずにスキンケアを行いましょう。入浴後の皮膚はすぐに乾燥が始まり、10分もすれば入浴前の水分量に戻ってしまいます。
そのため、10分を目安にタオルドライを済ませ、化粧水やクリームで保湿をしてあげましょう。
まとめ
40代はエイジングサインが目に見える時期ですから、これまでのスキンケア対策をしてきた人とそうでない人の差が明確に現れてきます。
あまり対策をしてこなかった人からすると焦るかもしれませんが、これからしっかりと対策をすることで十分お肌を活性化させることもできるので、安心してくださいね。
大事なことは、スキンケアの基本である保湿を意識して
- 化粧水
- 乳液
- クリーム
この順番を徹底すること。
そして、エイジングケアに特化したコスメを取り入れ、内側からケアするために生活習慣を見直しましょう!
- コラーゲン
肌の弾力を決める成分 - エラスチン
肌の伸縮性を作り出す繊維 - ヒアルロン酸
肌の保湿力を決める成分
これら美肌3大因子を活性化させ、アンチエイジングに励んでくださいね!
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